
甘く、苦く
第63章 磁石 【move on now】session 4
櫻井side
…あれって。
明るい髪色の長身の男と
黒い髪した小柄な子。
瞬時にそれが二宮だとわかった。
だって、恋しくて仕方がない
ヤツだから…。
愛してるヤツだから。
「…二宮、」
呼ぼうとした時、
雅紀が俺に気付いたみたいで
二宮の腕を引き、どこかにいく。
それを見た途端、
堪えてた愛しさが溢れ出てきて。
抱き締めたい。
あの白い肌を。
「…やだ、」
小さく聞こえた、
二宮の声。
…いつからだったんだろう。
俺たちの関係が
壊れ始めたのは…
俺が壊した?
俺が………?
「まーくん、俺…」
「いいから、和くんは
あっちに入ってて?ね?」
「う、ん…」
納得のいかなそうな顔して
二宮が奥の部屋に行く。
「で?
今頃なんなのさ?
和くんを返せって?
無理だからね?」
「っ……」
「だってもう、俺たち
何回もシちゃってんだよ?
…それに、俺とする前から
和くん、シてたみたいだし…
もう忘れちゃってるんじゃない?
翔ちゃんのことなんて。
最低なヤツなんだからさ。」
…そうだ。
俺は最低なヤツだ。
だけど、
俺は二宮を想う気持ちなら
誰にも負けない…から。
…あれって。
明るい髪色の長身の男と
黒い髪した小柄な子。
瞬時にそれが二宮だとわかった。
だって、恋しくて仕方がない
ヤツだから…。
愛してるヤツだから。
「…二宮、」
呼ぼうとした時、
雅紀が俺に気付いたみたいで
二宮の腕を引き、どこかにいく。
それを見た途端、
堪えてた愛しさが溢れ出てきて。
抱き締めたい。
あの白い肌を。
「…やだ、」
小さく聞こえた、
二宮の声。
…いつからだったんだろう。
俺たちの関係が
壊れ始めたのは…
俺が壊した?
俺が………?
「まーくん、俺…」
「いいから、和くんは
あっちに入ってて?ね?」
「う、ん…」
納得のいかなそうな顔して
二宮が奥の部屋に行く。
「で?
今頃なんなのさ?
和くんを返せって?
無理だからね?」
「っ……」
「だってもう、俺たち
何回もシちゃってんだよ?
…それに、俺とする前から
和くん、シてたみたいだし…
もう忘れちゃってるんじゃない?
翔ちゃんのことなんて。
最低なヤツなんだからさ。」
…そうだ。
俺は最低なヤツだ。
だけど、
俺は二宮を想う気持ちなら
誰にも負けない…から。
