
これってSなんですか?
第6章 縛りたい
こんなの違うょぉ
縛られて感じるとか
意地悪言われると感じるとか
私じゃないみたい
私が…変態みたいじゃない…
…でも気持ちいい…
もっともっとってこんな欲張りなのも私じゃないよ…
そもそもエッチ嫌いだったんだよ!?
大嫌いと言っても過言じゃなかったんだから!
意識飛ぶとか考えられない
てか自分からおねだりするとか
恥ずかしくて死ねる
「アイ?」
声かけられて意識が戻る
どうやらまた飛んでたみたいだ
「また飛んだの?」
ショウ君は優しく聞く
「わかんない…
私バカになっちゃったのかな?」
不安からか涙が流れた
クスッてショウ君は笑う
「違うよ?
きっとすごく相性がいいんだよ
あとお互いすごく好きだから気持ちいいんじゃないかなぁ?」
そう言っておでこにキスしてくれる
「ショウ君…大好き…」
ポロポロ涙が出るけど止まらない
「アイ…大好きだよ
今日は寝かせないから覚悟してね?」
へっ?
するとまたショウ君の攻撃が…!?
まだ終わってなかったんかいっ
「ぁーーー
やだぁ
そこダメぇ」
文句を言う暇もないまま
私はまた逝く
これが噂の逝きっぱなしってヤツなのかな…?
視界は白く霞んで
気持ちいいのか
苦しいのかわからない
大きな滝に飲みこまれたような
濁流に流される
どこまで流されるのか
私にはわからなかった…
