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僕達の日常

第1章 ~プロローグ~

玄関で靴を履いてると、お母さんが台所から出て来た。

「秋葉(あきは)、忘れ物はない?」

「大丈夫だよ」

忘れ物がないか確認する、お母さんに僕はそう答える。

「それと、私達家族のことは…。」

「それも大丈夫だよ!
打ち明けなければ、良いだけの話なんだからさ」

たとえ、親しい人間でも打ち明けることは出来ない。

「それもそうね」

お母さんから、心配の表情が消えて笑顔になる。

「秋葉、気をつけてね」

「うん、行って来ます」

僕は家を出た。

◇道中◇

「いよいよ、今日から新しい高校生活が始まる…。
気を引き締めていかないと、最初が肝心だからな…。」

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