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そして、チャイムが鳴って安室先生が教室に入って来た。

「えぇ、突然だが今日からまたこのクラスに、２人の転校生が来ることになった」

「えっ、また転校生？」

「新学期の始めとかならわかるけど、この中途半端な時期に？」

安室先生の報告に、クラス内がざわつく。

「静かに
さあ、２人共入って来て」

廊下に向かって、安室先生がそう言うと２人の男子が教室に入って来る。

ドクンッ

「えっ…？」

また、あの冷たく突き刺さるような殺気…。

もしかして、あの２人の転校生から…？

安室先生は、男子２人の名前を黒板に書く。

「吉良大和(きらやまと)君と、新飛鳥(しんあすか)君だ
２人共、自己紹介よろしく」

「吉良大和です
よろしくお願いします」

「新飛鳥です
よろしくお願いします」

２人の自己紹介が終わり、クラス内で拍手と歓声が起きる。

「……。」

この２人、もしくはどっちかが冷たく突き刺さるような殺気の正体か…？