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僕達の日常

第5章 ~無期停学の逆恨みと動き出す不穏~

「今年の7月の中旬に起きた、殺人事件の犯人なんだけど
確か名前、黒野秋生(くろのあきお)って言ったっけなー」

「えっ…?」

嘘っ……あの男が…。

「ッ!?」

お母さんからメールがきて、内容を読んだら僕と同じくビックリしていた。

きっと、お母さんは僕が言ったあとのニュースを、見て知ったんだろう…。

とりあえず、お互いに寄り道をせずに必要な時以外の、外出は辞めようとメールを送った。

「秋葉?」

「どうした?」

「もしかして、まだ体調直ってないの?」

夏樹君達の方を見ると、3人共心配そうな表情で僕を見ていた。

「ううん、久しぶりの通勤ラッシュかぁって思って…。」

「あはは♪
列の先頭になるように、電車遅らせれば大丈夫だぞー♪」

「流石に、治りたてで通勤ラッシュはキツいだろう」

「秋葉君、心配しなくても大丈夫だよ♪」

良かった、上手く誤魔化せた…。

◇電車の中◇

何とか4人共、椅子に座れた。

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