(仮)執事物語
第4章 冬の蛍〔黒崎〕
私の胸を貪った唇は腹部へと下り、更に下へと移動していく。彼の掌が私の脚を左右に押し開き、彼の身体がその間へと収まると、黒崎さんはまた嬉しそうに笑った。
「恵里奈ちゃん……。ここ……触ってもいないのに濡れてるね?」
そう言ってショーツの上から、黒崎さんは私の秘密の場所を何度も縦に擦る。
「こんなに色が変わる程、濡らして……。胸だけで感じてくれたの? 嬉しいな……」
「やぁ…恥ずかしいから……言わ……ないで……」
彼の言葉に羞恥を煽られ私が顔を掌で隠すと、黒崎さんは『ちゃんと見てて』と言って、私の手を顔から除けた。
恥ずかしくて顔を背けたくなるのを我慢して、彼を見降ろしていると彼は舌を尖らせて、下着の上から敏感な粒を啄いた。
けれど、布に隔たれた愛撫は何だかもどかしい。それに焦れて私が腰をもじもじと動かすと、黒崎さんは目を細めて私を見た。
「どうしたの?」
そう言いながら、割れた花弁を指先でなぞる黒崎さん。私を見るその瞳は明らかに私の反応を愉しんでいる。
黒崎さんて、こんなに意地悪な人だった?
私の知らない彼。男としての。
「恵里奈お嬢様、ご命令下さい。私はどうすれば宜しいでしょうか?」
「やだ……こんな時に執事の顔に戻らないで……。お兄ちゃんっ」
私が目に涙を浮かべてそう言うと、黒崎さんは息を呑みこんでゴクリと喉を鳴らした。
「もう……本当に……君って子は……」
そう言うと黒崎さんは、勢いよく私のショーツを剥ぎ取り、秘部の周りの肉を左右に開くと、露わになった肉芽に吸い付いた。