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(仮)執事物語

第8章 カウントダウンは甘く蕩けて〔葛城〕



私達は一糸纏わぬ姿になると、手を繋いで外の露天風呂へと向かった。私は葛城に背を向け、彼の脚の間に座ると後ろから彼の腕に包まれる。

湯に浸かりながら、天を仰ぐと瞬く星が見えた。冬の澄んだ空気のお陰で、それは綺麗に優しい光を放っている。

「雛美お嬢様……こちらを向いて下さい」

彼の甘い声に誘われ、振り向くと重ねられる唇。彼の唇はしっとりと私のそれを包み、ゆっくりと私の情欲を引き出して行く。

唇を吸い上げられそれを開けば、忍び込んで来る葛城の舌。私はそれに自分の舌を絡めると、彼の首に腕を回し身体を擦り寄せた。

何度も角度を変え、お互いの唇を貪り合うと、次第に葛城の欲棒が芯を持ち立ち上がって来る。

私は身体を反転させると、彼の方へ向き直り、彼の欲棒に手を添え、それをゆっくりと扱いた。

「はぁ……雛美様っ……」

葛城は熱い溜息を漏らしながら、私をギュッと抱き締める。

「先程のお返しよ?」

そう言うと私は、彼の耳朶を甘噛みしながら、上下に手を動かす。

「私も負けてはいられませんね」

葛城は私の胸を片手で包むとそれをゆっくりと揉み上げながら、もう一方の手を脚の間に潜り込ませた。

彼の指は確実に私の官能引き出す、敏感な粒を捏ね回す。そこから生み出される甘い快楽に、私の腰はビクンと跳ね、湯の表面に波を立てた。

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