
フルートゥ
第3章 病みメロン
やっぱりニノには勝てないなぁ
どうしてかな…俺の方が年上なのにさ
頼りなくて
甘えてばっかりで
雅「ニノ、ごめ…
和「一人で抱えこまないで」
ゴメンねって言おうとしたら
そのまま遮られた
雅「ニノ…?」
相変わらず涙で顔がぐちゃぐちゃのニノ
何でそんなに泣いてるの?
俺はニノ泣いて欲しくてあんな事してるんじゃないよ
和「貴方は本当バカです」
雅「バカッて、、」
和「バカなんですよ 貴方は
ニコニコ笑って人の心配ばっかりして
自分の事は後回し
最近貴方が心から笑わないのを僕は知ってる
辛いんでしょ?苦しんでしょ?
なら「もう無理」って泣きなさいよ
そんなに貴方は強くない
自分で分かってんなら
立ち止まって周り見てみ?頑張る貴方を
ちゃんと見てる人が四人もいるでしょ?
貴方は一人じゃないんです」
そう言い終えると泣き崩れて俺に寄りかかる
ニノの背中に手をまわす
そして気付いた
ニノは俺の為に泣いてくれてるって
俺が泣かないからニノが泣いてくれてるんだって
雅「ごめんね?ニノ」
今度はちゃんと「ごめんね」って
和「まぁくん、、俺を頼ってくださいね」
久しぶりのまぁくん呼びについ笑みがこぼれた
雅「ありがとう」
ニノの身体を少し起こして顔を見ながらそう呟いた
END
