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つらいけど…

第6章 碧い空

「紅莉ってさ…好きな人いんの?」
「は…何言ってんの? 蒼だけに決まってんじゃん!」

恋人は突然にそう聞いてきた。
私はどう答えたらいいかわからず思った通りに答えた。


それだけだったのに…

「別れよう」
「え?」

聞こえなかった、というか耳が聞くのを拒んだのか。
かすかに聞こえたその言葉の意味を馬鹿な私には理解することができなかった

「紅莉なら、かわいいからモテるし俺以外にもいっぱいいるよ」
「…」
目から水がポロポロ溢れた。人はこれを涙というのだろう
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