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いらっしゃいませ

第21章 暁月

だけど その音も 自然の中では 気にもならない微々な音。

だだ

傷を負った人間達には 恐怖の足音
そのものだったのかも知れない。

「⁈ 追っ手か⁉︎ 」

ザっと 何倍もの殺気が広がる。

その殺気に 鳥達が飛び立つ。
羽ばたきの音に 我を忘れたのか 闇雲に刀を振り回し出し
周りの木々や草をなぎ倒した。



チっと その刃先が 肌を かすめた。


同胞の

血の匂いが

風にながれた。

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