
あなたの色に染められて
第26章 Irreplaceable person
『……んっ…』
唇を重ねたまま俺はスエットと下着を脱ぎ ベッドサイドの箱を開けて付けた。
脚を広げて押さえきれなくなった欲望を 蜜に擦り付けゆっくりと腰を進める。
コイツを抱くのは一年ぶり。
やっと繋がればコイツをどれだけ愛していたのか体中から記憶が呼び戻される。
『……アッ…』
目を瞑り眉間に皺を寄せて俺を迎える璃子
その表情は相変わらず俺の心を擽らせ煽りやがる。
吐息を漏らす唇が俺の舌を探すからその唇に舌を捩じ込ませる。
『……んんっ…』
しっかりと奥まで腰を落とすと唇を離し 額にキスを落とし指を絡めた。
気だるい顔をして 唾液で光る口で呼吸をし 物欲しそうに俺の瞳の奥を覗く。
髪に指を通すように額を撫でると璃子は気持ち良さそうに微笑んだ。
『…知らなかったよ。』
『…ん?』
『人を愛するって…苦しいんだな。』
『…京介さん…』
『俺…璃子がいなくなると思うと狂いそうになる』
『……。』
『…壊したくなる。』
額を撫でる手に璃子の手が重なる。その手を璃子の顔の横に移して指を絡ませ
『…私だって…もう離れたくないです。』
『大丈夫…もう絶対に離さねぇから…。』
『…狂わせて…んっ…。』
啄むように何度もキスを落とすとゆっくりと動き始めた。
璃子を確かめるように律動を繰り返す。
『……ハァ……んっ…』
『いい顔して。』
璃子と繋がるとキスを止められない。俺を全身で受け止める璃子が愛しくてしかたがないから
『…んっ…』
背中に手を回して抱き起こし 繋がったまま跨がせると少しだけ璃子を見上げる形になる。
璃子の腰に手を添えて
『…動いて。』
恥ずかしそうに首を振り でも 応えようと頷き
『…俺も気持ちよくさせてよ。』
璃子は俺の肩に手を置くと俯きながら自ら上下に動き始めた。
揺れる胸の粒にキスを落とし含んだまま舌で輪郭をなぞるように愛撫すると
『……ヤッ…ハァ…』
肩を震わせながら背中を反らす
璃子の中が締め付けられるのと比例して 動きが鈍くなってくる。
俯く顔を覗き込むように額を合わせて顔を上げさせ
『ベロだして。』
恥ずかしそうに唇の間から少しだけ舌をの覗かせて
『もっと……べえって。』
『……べぇ……んんっ』
俺は細い舌先に吸い付くと舌を絡めさせながら 腰を突き上げた。
