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あなたの色に染められて

第35章 幸せのタネ

『…ハァっ…。』

ピンク色の花弁を掻き分け 隠れていた蕾に息を吹き掛けると 蜜壺がヒクヒクと動いて俺を誘う。

ゆっくりと舌をナカに入れると蜜が俺の舌に絡み付き 久しぶりに抱いてるんだって実感する。

『…おいし。』

少し甘くて 少ししょっぱくて。まるでヘソを曲げて唇を尖らせているときの璃子のような味。

その甘い蜜を舌にのせて主張し始めた蕾に這わせれば シーツを掴んで甘い吐息を漏らす。

『もっと声聴かせてよ。』

恥ずかしがって唇を噛むから 指を一気に2本沈めかき回すようにほぐし

『…うっ…ハァっ…あっん…。』

固くなった蕾を吸い上げ 転がし 弾いて 指をグッと奥に沈めて一点を擦れば

『…ダメ…。おかしくなっちゃうよ。』

これからはいつだって璃子を抱けるのに手加減できないオレ。

『…ヤッ…イっちゃ…っ…。』

体を大きく波打たせてクタリと力が抜けると 浅く呼吸をし 俺の名前を呼びながら手を伸ばして

『…京…介…。』

『…ん?…』

半開きの口から甘い吐息を漏らして微笑むと

『おはよ…璃子。』

『おはよう…京介さん…。』

首に腕を廻して 俺の口に視線を向ける璃子。

キスがしたいんだよな。啄むような 言葉を交わすようなそんな甘いキス。

唇を重ねながらベッドサイドに手を伸ばして 自身に着けて ゆっくりと腰を落としていく。

『…んっ…あっ…。』

『…うっ…。』

久しぶりの璃子のナカはあれだけ解したのにキツいぐらいで 挿れただけで一瞬もっていかれそうになる。

璃子を抱き上げて脚の上に跨がらせると さらに奥まで挿いるのか 璃子は唇を噛み俺の首筋に顔を埋めた。

『…璃子…。』

髪にキスを落としながら抱きしめて 俺の全部で璃子を包み込んだ。

今日 俺はやっとこの言葉をおまえに贈ることができる。

誰よりも先に伝えたかった言葉。

『誕生日おめでとう。』

璃子がこの世に産まれてくれた大切な日。ずっと祝ってやりたくて祝えなかったこの日。

顔を上げて 口を開けて 目を泳がせて

『…え…覚えててくれたの?』

こいつは自分の誕生日だからって俺になにかをせがむこともなくて。

『バーカ…忘れるわけねぇだろ。』

『…うれしい。ありがとう京介さん。』

本当は0時ちょうどに言うはずだったんだぜ?

そう こうやって二人繋がったままな。

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