あなたの色に染められて
第8章 おしゃべりな彼
『…んんっ……ハァ…』
『ほら、口…もっと開けろって。』
重ねられた唇はあっという間に深いキスへと変わる。
『…んぐっ…』
彼の舌が私の舌を追いかけるように動き回り私は呼吸も出来ない。
『悪い、苦しかったな。』
すると今度は優しくて蕩けるような甘いキス。
彼はきっとキスがうまい。多分セックスも。
『…待って…』
全く男性経験のない私がこれだけ蕩けてしまうんだもの。
『待たねぇ。』
彼の唇が私の耳元で甘噛みしながら言葉を発すると
『…ハアッ…』
私はもう抵抗することも出来ない。
『おいで。』
彼は私の背中に手を回し起き上がらせるとヒョイと私を抱き上げて膝の上に跨ぐような形で座らせる。
『はい。バンザイ。』
こんな明るい部屋で彼を目の前にしてバンザイなんて
『お願いです…カーテン…』
『脱いだら閉めてあげる。』
私は彼の言うままに手を挙げてニットのワンピースを脱がされる。
『やっぱ閉めねぇ。久しぶりだからちゃんと見せて。』
『ズルいで…んっ…』
彼は 私の後頭部を手を添えるとグッと引き寄せて唇を奪う。
少しだけ私が見下ろす感じになるのが恥ずかしくて彼の首にしっかりと抱きついた。
すると空いていたもう片方の手で器用にブラのホックを外しスルリと脱がせる。
こんなとき少しだけ寂しくなる。
やっぱり彼は私と違って恋愛上級者なんだって
『何考えてんの?』
『別に…』
『他のこと考える余裕があるのか…』
そう言うと両手で胸を掬うように持ち上げピンク色の粒に音をたてて吸い付いた。
…チュッ…チュッ
『フッ…硬くなってきた。』
『…いや…ハァッ…』
ほら、こんな声を出さされてしまうのはやっぱり彼が上級者だからだ。
『璃子っておっぱい大きいよね。サイズどのぐらい?』
舌を尖らせ粒に絡ませながら言葉を発するとその息遣いさえも刺激となる。
『…Eか…Fぐらい。』
『だと思った。』
さっきからまるであめ玉を転がすよう食されると
『イヤっ…』
私の体はビクッと波打つ
『こうされるの好きだよな?』
『…』
それは少しだけ歯を立たせてピンク色の粒にキスを落とすこと
『…ッ……ハァ……アッ……』
『ほらな。』
余裕のない私とは対照的に彼は得意気に微笑んだ。