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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

二宮視点

A「なーんだ!じゃ!またよろしくね♪」
 マー君が嬉しそうな声で俺に話しかけてきた。

(ん。話聞いてなかった)

 マー君がメニューを俺に向ける。

{電話をしてほしいようだ}
≪あーね…≫

「えー、またー」
 スマホを取り出す。


M「何してるの?」
 キッチンから潤くんが出てきた。

 それを見たマー君はススッと翔さんの傍に行って座った。

(なんだよ。なに頼むか聞いてないぞ!
 ま、いいか…電話でたら、その時聞けば…)

「マネに電話するの…」

M「なんで?」

(潤くん…あなたの『なんで?』は長くなるんですよ)

 潤くんとの会話をしながら、スマホのコール音を聞いている。

(イライラするな。なんで、いつもはすぐに出るのに…)

 浜地が電話に出ない。

M「なんだー かっこよく頼んでいたんじゃ、ないんだぁ」
 ベッドの上にあるメニューをのぞきこむ潤くんをみてコール切る。

「じゃ、潤くん電話してね~」
 メニューを潤くんに押し付けて、クッションの下に隠れる。


 潤くんはメニューを持ってマー君の方に行く。
 そこでも、素の潤くんが話をしている。

 あたふたするマー君…

S「もう、そのくらいにしてあげて?俺が電話すればいいでしょ?」
 マー君の頭をポンと触ると、備え付けの電話の方に行く翔さん。


M「あー翔さんにやってもらった…」

A「…できるよぉ」
 泣きそうなマー君。


「認めなさいよ。アイバカさん
 さっきも、変なカタカナばっかで、だめだったじゃん」
 イライラして持っていたタオルを投げつけてやった。

A「あー今、俺の事バカって言った!!」
 赤い顔して俺の方に向かってくるマー君。

「ばかにバカいってなにが悪いんだよぉ」
 布団のなかに潜り込みながら応戦した。


S「おーい 電話するから~ボリューム下げてぇ」
 受話器を耳にあてた状態の翔さんが言う。


M「はーい、静かにしろよ」
 ソファーのクッションを持った潤くんが俺とマー君の上にダイブしてきた。

A「松潤がふってきた!!」
 楽しそうな声をあげるまーくん

「重い!」
 二人を押しのけようとする俺。

M「翔さんが『静かにしろ』だろ!」
 潤くんが人差し指を俺とマー君の口に当てる。

 静かになった俺たち見てニッっと笑う潤くん。

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