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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

相葉視点

(かっこいいなぁ)

 英語で注文を入れる翔ちゃんの背中を見ている。


M「なに?見とれてるの?」
 松潤が肩に顎を乗せて話しかけてきた。


「ん。翔ちゃんってかっこいいよね」

M「かっこいいよ。昔から!」
 ニコッと笑う松潤。

「松潤は素直に“カッコいい”って言えるんだね。羨ましい」

M「どうしたのさ?雅紀だって、素直に言えるだろ?」

「素直に言ったら、みんな笑うもん…」

M「確かに、時と場合を考えてない所があるかもね?」

「時と場合か…
 でも、それじゃ、素直じゃないじゃん…」

(そう…思った事を言葉にしたら…関係が壊れちゃう…)



M「雅紀…お前 考えすぎ」
 松潤が俺の躰をぎゅっと抱きしめる。


M「ていうか!
  もっと考えないといけない時に考えないで、
  考えなくていい時に考えるのって、疲れるだけだよ」
 松潤の回した腕が俺の脇をくすぐって行く。


「はぁぅ!や、やめて、くすぐったい!!ひゃ、ぁもう、そこは…くすぐったいって…」


N「まったくです。そんなこと考えていたんですか?」
 カズも一緒になってお腹や脇をコショコショしてくる。


M「今は何も考えなくていい時。素直な自分でいていい時だよだって…」


「うん…素直になる…」

M「よし」
 ベッドの上でもみくちゃになった状態で三人で笑った。




N「それにしても、リーダー遅いね」
 カズが目をパチパチさせながら聞いてきた。

「そう?…だね…」
 時計を見て見る。

(あれから…どれくらい…)



S「ちょっと、見てくる!」
 翔ちゃんがソファーから勢いよく立ち上がる。


N「あ、うん…」
 カズが翔ちゃんの方に体を向ける。


 翔ちゃんは走って部屋から出て行った。

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