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虹色の精霊に導かれて…

第9章 ハイビスカスの嵐

緑のハイビスカス


僕は、今も真っ直ぐ、君の背中を見ながら歩いているよ。


あの、窮屈な部屋にいた 僕を

 あの日、君は、笑顔で


「一緒に散歩に行こうよ!!」

と言って 外に出してくれた。


人なのに、綺麗な緑の翼を持っている君。


君と一緒に


初めて、広い空を飛んだ

初めて、味のある水の上を泳いだ

初めて、自分より高い草の中を走った


初めてを君はたくさんくれた。




だから、

あの時の君の願いを叶えたかった。


ごめんね。

僕は、君の願いを叶えるため、君の羽を奪ってしまった。


でも、僕は信じていたよ。

『相葉雅紀』の翼で飛べるって。

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