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虹色の精霊に導かれて…

第2章 ハワイの夜空の下で

大野視点

S「シャワー浴びておいでよ…」
 ベッドの前で手を放してくれた翔くん。ちょっと顔が赤い?


(ありがとう)
 翔くんに変に思われたくないから、声にならないように気を付けて、口を動かす。

 いつもの おいらからしたら、ものすごく変わった事をした気がする。


 ちょっと恥ずかしくなった。


「そうする」
 急いで着替えをもって、バスルームに逃げる事にした。



S「待ってるから」
 遠慮がちに手をふる翔くん。


 その姿が可愛くて、笑ってしまった。





 服を素早く脱ぐ。

ちょっとぬるめのシャワーを浴びながら考えていた。




思い返せば、今まで色々あったな…

…………

翔くん、おいら頑張るから……

おいらは嵐の兄ちゃんだから。

皆を守って行きたい。

オイラが生きている証なんだから…



{それが答えか?}
 バスルームで冷たい声が再び聞く。


「どうだろう?…でも、それでいいよ」
 頭からシャワーを浴びていて、周りは見えない。

でも、冷たい声の存在が無くなったのはわかった。





S「智くん?のぼせてなーい?」
 バスルームの扉の向こうから心配そうな翔くんの声が聞こえる。


「もう出るよ!」
 ふふっと笑いながら返事をかえした。

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