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虹色の精霊に導かれて…

第11章 ここは聖地≪クカニロコ≫

大野視点

今 虹の上を歩いている。

しっかり、手を繋いで…


ココは誰も、邪魔しない


とっても、優しい所




M「デザインは違うんだね」
 松潤が雅紀の服を触っている。

N「確かに…」
 ニノが松潤の手の動きに合わせて、体をゆらす。


 相葉ちゃんはどうしていいのか、わからない顔でアタフタしている。

 いつの間にか…一人ひとりデザインの違うタキシードに変わっていた。


(おいらは、それより…

 その…ニノとの…手が気になる…

 あんなに騒いでる三人をしっかりつないでいる…

 翔くんの手…)


N「…って決まりはない…」

A「そうなの!」


 三人が話しているのを、ニコニコ見ている翔くん。


(翔ちゃん…おいらの手も離さないでくれる?)

歩きながら、横顔を見ていると「あ!!」と叫ぶ翔くん


「「「「なに?」」」」
 三人が同時に翔くんを見る。

 翔くんは、足下を見て、目を見開いている。


「翔くん!下みちゃダメ!」
慌てて、翔くんの顔に手を持っていく俺。

S「智くん…見えない…」

「下 見たら、足すくむよ!」
(ここけっこう高いよぉ)

S「いや、それは大丈夫。みんなと手繋いでるから…

  じゃなくて!

  下 見て、俺らがいる…」
 俺と繋いでいる方の手の指で、下を指差す翔くん。


赤色大地の横を通るアスファルトの道に止まっている一台の車からぞろぞろ落ちてくる、男性たち。

M「あぁホントだ!俺がいる!」
 虹の上から下を覗きこむ潤。


{側に下りますか?}
 小人のような精霊が付いていた。

A「行けるの?」
 雅紀が食いつく。

{はい
 しかし コチラと時間軸が異なりますゆえ、声掛けはお止めください}


A「行ってみよう♪」
 雅紀が潤と和也を引っ張っていく。


和也が引っ張られると

翔くんも付いていく。

だから、おいらも一緒にいく。


五人はふわっと浮いた状態で、ゆっくり降りていく。

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