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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

二宮視点

 きらびやかな宝飾を纏っていた動物たちが演武が始まり、
 祝福をくれた精霊たちが酒や食べ物を豪快に食べはじめた。

俺たちも、果物や芋?の蒸した物をつまみながら、宴を楽しんでいた。


A「いくらでも飲めるね♡」
 飲んでも飲んでも、満たされる飲み物をおいしそうに飲んでいるマー君。


(その顔は見るのはいいけど…)

「ピッチ早いと、後辛いよ…」


M「本格的な宴…になってきたね…」
 周りをさり気なく確認している潤くん。


S「挨拶をしたほうがいいよね?」
 翔さんが周りを見ている。


O「挨拶は必要だね♪」
 腕を組んで、うんうん頷く智さん。


A「そうしよう♬」
 にこにこのマー君。

(ほら…酔ってきた…)

M「自分たちの言葉でね♡」
 ニヤッと笑う潤くん。

(おや?潤くんも酔ってテンション上がってる?)



S「じゃ、コメント考える?」
 内ポケットから小さな手帳を出す翔さん。

(え?手帳 どこに装備してたの?)


A「そうだね!精霊に向けてだから…」
 グラスをテーブルに置いて、椅子に腰かけるマー君。

S「精霊様ね!」
 きっちり注意する翔さん。

A「は、はい」
 背筋を伸ばして謝るマー君。

(ああ…翔さんの教育的指導が入ったよ…)


O「翔くぅん。それは、またにして、決めよぉよ」

S「は、はい!」

(さすが、リーダーお酒が入った翔さんの指導は長くなるからねぇ)


S「えぇっと…あんまり、個々のお名前とは入れないで、全体に向かっての挨拶だから…」
 翔さんが瞬きをしながら、ブツブツ言いだした。

O「〝今の僕らが ここいるのは、たくさんの人たちのおかげです 〟」
 唐突に挨拶案を言い出す智さん。

S「はいはい」
 手帳に書き込む翔さん。

(翔さんは智さんの声はいつでも聞こえてるんだね…)

M「ねぇ翔さん。精霊様に挨拶するんだよね?『人たち』ってどうなの?」
 潤くんが翔さんに質問してきた。

O「え?だめかな?」

S「だ、ダメじゃないと思うよ。
  ほら、潤も!
 『嵐』は“人”のアイドルだから、人でいいと思うよ」
 翔さんが潤くんと智さんを交互に見ながら話をしている。

(智さんの言葉を肯定したいんでしょ?)

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