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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

松本視点

「じゃ、俺は?」
お酒の力を目いっぱい借りて、リーダーに俺のイメージを聞いた。


「ねーリーダー?聞いてる?」
(無理って分かっている。でも 今聞きたい!)


 真剣に考えているリーダーに“自分”をアピールしていると「松潤は〝イケメンアイドル〟だよ!」って雅紀から嬉しい言葉が飛んできた。


(え…マジ?)
間抜けな顔をしたと思う。

 そして、ダメ押しの「一番カッコいいもん!」の後のへたくそなウインク?だった。


(マジか…嬉しい…)
「そ、そりゃ、どうも…」
顔の筋肉が緩んでいくのが分かる。


(俺…酔ってるなぁ…雅紀に『カッコいい』って言われて、こんなに嬉しいなんて、今まで、あんまりなかった…)

照れているのを、自覚し途端 気恥ずかしくなって、ちょっとこの場から離れようと体の動かす。



A「はい!〝愛の結晶〟ってどう♪」
 雅紀の突拍子もない言葉で嵐の輪に戻る。


 不機嫌なニノとシュンとした雅紀がいた。


(あれ…なんか、やらかした…)

 翔さんがペンを手帳にトントンしながら苦笑している。

(雅紀発言についてですか?しかたないなぁ…)
「う~ん?愛より〝奇跡の結晶〟の方が良くない?」
ニノに聞こえるように、翔さんに声を掛けている。

 翔さんが「和也」と名前を呼んで近づいて行く

N「…はい」
 怯えた様な声で小さく返事をするニノ。


(翔さんが名前で呼ぶときって、なんか怖いよね…)


お説教的な言葉が出てくると思って、俺も他人事なのに身構えた。


S「まとめてて♡」
 ニコッと笑って、手帳をニノに渡す翔さん。


(え?笑顔?)

N「え?翔さん?」
 ニノがポカンと口を開けている。


S「和也が“この場にあった面白い挨拶”にしてくれない?」
 翔さんがエラクご機嫌な顔でいう。


(笑顔…あ…そうか…ニノ拗ねていたのか…だから…役をあげたんた…)

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