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虹色の精霊に導かれて…

第13章 虹の祝福と宴

大野視点

中位の精霊の“器”への祝福が終わって、俺たちの身なりが整えられていく。

 空のシャンパングラスをトレイに乗せた少女近づいてきた。

{ドウゾ…}
 ニコッと笑ってトレイを差し出す。

「ありがとう」
にっこり笑ってグラスをもらう。

 グラスを持った途端、グラスの中に輝く液体が満たされていく。


A「どうなってるの?」

M「…だね」
 相葉ちゃんと松潤が不思議そうにグラスを見ている。



(二人とも…初めてじゃないよね?
 確か…十周年の時も……)



{rinndou…}
 一人?の小人が声を掛けてきた。

(俺の事を“rinndou”と呼ぶのはアレの関係者だけ…)

テーブルにグラスを置く。

《ここで、その名前を言うのはどうかと思うよ》


{Koko dakara hanaseru no desu}

《いいよ、聞いてあげる》

{mazu 人の子 大野智に 祝福を}
 深々と頭を下げる小人。

《うん。ありがとう》

{anatano mawrini kage ga matteimasu

okiwo tukete kudasai douzoku nimo huonnna ugoki arimasu}

《不穏な動きとは?》

{mada tyakuti tenn wakarimasenn sikasi yokunai kotogaarimasu}


《良くないか…キミはdareno sitaniiru?》

{それは〝嵐〟です}

《ふふ、頭のいい子だね。要件はわかった》


{それでは}
 小人は下がって行く。


(はー 影か……
 また?…いや、そんなことはない。
 松潤が“選別した”って言ってた…


 同族って言ってたから、今度は俺のか…)


{嵐のみなさん。どうぞ お飲みください}
 虹の乙女が微笑みながら飲み物を進めてきた。



(今日は宴♪影の事は…後で考えよう!!)

「飲もうっか!」
 一度テーブルに置いたグラスを持つ。


M「『乾杯』はしたいな」
 松潤がグラスを見て言う。

「じゃ…小さく『乾杯』」
グラスを少し前に出す。

 四人が同じようにグラスを出す。

  チン


 甘い炭酸の飲み物が口に広がった。

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