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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

二宮視点

A「お腹空いてない?これ食べる?」
 まーくんが食べかけのお菓子の袋を差し出す。


O「あ…うん。もらう」
 差し出されたお菓子を一つ撮んで、口に入れる大野さん。

M「15年イベント成功させようね。リーダー♡」
 潤くんお得意の末っ子甘え顔で大野さんの肩をすり着く。

O「う~…そうだね」
 ふふっと笑う大野さん。


 その大野さんを見て、ニコッと笑う。まーくんと潤くん。



「ちょっといいですか?」

 シートベルトを外して、大野さんに抱きしめて体を確認する。


(体調は悪くなさそう……アレの形跡ないね…

さっき、相葉さんのお菓子を貰っていたから、食欲はある…はず…)



O「え?ね、なに…」
 体をくねらしながら、オロオロしている大野さん。



(声が震えてますよ…



 最近それぞれの仕事が増え、五人で行動が少なくなった。

 大野さん自体も連ドラしてたから…不安定だっただろう…



 足りないんだよね…

 そう言う…私も不足してます。

 無条件に自分を甘えさせる空間を…)



「だ~か~ら~確認です。ちゃんとここにいる…ってね」
 ニコッと笑って大野さんを見つめる。


O「もう、大丈夫だよ…」
 目じりが光っているが、笑顔を向けてくれる大野さん。


 少し、車の中が温かくなった気がする。



(よし!あとは『翔ちゃん』パワーで何とかなるかな?)

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