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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

二宮視点

外に出ていた男性が、助手席に乗り込む。


運転手「ソレデハ、

The next destination is Arizona memorial hall.

A car moves.

  Would that be OK?」

訳:次は、アリゾナ記念館に行きます。
車が動きます。 いいですか?


A「Yes, please.」訳:はい どうぞ。
 相葉さんの返事で、車が動き始める。


 翔さんが取材しているアリゾナ記念館は空港からそう遠くない。

メインの道を通らないから、追跡してくる車はないと思う。


 大野さんは潤くんを見つめて、何も言わない。

(あ!俯いた…言わない気だ)

このまま、翔さんに気が付かれると、厄介だから、口火を切る事にした。

「よかったです。無事来てくれて…」

A「カズ!」
 まーくんが”それ“ダメ”って言う顔をした。

M「なに?なんかあったの?」
 まーくんの声と“ニノ”でなく“カズ”と呼んだ事で、トーンを下げる。


(大丈夫…うまくやるから…)

「潤くんは、気にならなかった?
 今。チーフもマネもいない車に四人がいる事…」


M「………」
 目だけで、まーくんを見て、俯いている大野さんをみて、俺を見た。


「だいぶ不足なの…」

その言葉で、潤くんはわかったみたいだ。

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