
虹色の精霊に導かれて…
第18章 通しリハ
セットの裏の階段を上る櫻井が足元を気にしている。
スタッフ「どうかされましたか?」
S「あ…うん。靴に泥が付いて、重いし、泥が滑る…」
スタッフ「赤土の?」
S「そうなの…赤土泥って最悪だよ…粘土みたいだもん」
スタッフ「ステージは、こまめにふき取りますので、気を付けてください」
S「そうだね。気を付ける。スタッフの皆にも、伝えといて」
O「そうそう『何事にもケガだけはしないように!!』」
S「もうそれ、格言化してるよね?」
本格的に雨になった。
本郷「相葉くん体を一度温めませんか?」
A「温める時間無いよ?」
本郷「せめて、Tシャツだけでも着替えましょ?」
A「うん、そうする…あ!日翅ちゃん。ビニール袋あったら持ってきて!」
本郷「なにに使うんですか?」
A「即席カッパ作るから。一番大きいの持ってきてね」
本郷「分かりました」
A「ニノも着るでしょ?」
N「着る。リーダーも来なよ」
O「ドットコム製?」
A「そうです!」
O「なら!着る。翔くんは?」
S「いいよ。俺は、ドンドン着替えるから!」
M「おれもいいよ。機材揺らすといけないから」
A「オッケィ。」
A「四枚ね…」
ビニールを数える相葉
N「だから…」
ビニールの箸を持つ二宮
A「もう一枚は日翅ちゃんの分。あいつも結構風邪ひくんだよ!」
N「そうなの?」
A「ふふ、だから、こうゆうのは着せとかないとね♬」
本郷「ぼくの分とかは…」
N「いいじゃん。相葉さんの愛情はちゃんともらっときなよ。いつも大変なんだから!」
A「なんだよ、その問題児発言。侵害だな」
N「あなたは、いろんな意味で問題児ですよ…」
A「あ―そんな事言ったら、ニノのにはフード付けてあげようと思ったのに…作ってあげない!」
ビニールにはさみを入れる相葉。
切り口を止めるためのガムテープを持っている本郷。
カッパ製作中
N「…体だけので十分です」
S「できたのある?」
A「はい」
S「ありがとう」
M「ニノ。着替えとお茶」
N「あ。ありがとう」
M「ミルクティーにしてるから」
N「少し甘めですね…」
M「喉と胃の為にはちみつ入れてる」
