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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

大野視点

翔くんがロケ終了で、車に乗り込んでくる。

S「お疲れ様です」


(あ…仕事モード…

 そうだ…今から…仕事なんだ…)

S「あ!画伯調子はどうですか?」
 翔くんがこっちを向く。


(翔ちゃん…も…そう思ってるかぁ…


「……うん、まーなんとか…」


 しか言えないよ、
 自分でもどうして、あんな事したのか、わからなくなってる…)


S「二回目の個展!楽しみしてます。頑張ってくださいね」
 カッコよく決めてくれた翔くん。


(その笑顔はおいらにくれたの?

 それとも『嵐の大野智』に向いているの?)


せっかくのキメ顔を素直に見えない。


S「さて、次はドールの写真撮影だね?」


 シートベルトしてなかったら、詰め寄って行ったと思う。



翔専属「…さん…水ならありますよ…」
 ペットボトルをカバンから出してくれる。


「うーん……のむ…」


 受け取ったペットボトルの重みが感じられない。




(仕事の話をしている……翔くんが遠い…)

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