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虹色の精霊に導かれて…

第35章 打ち上げ会場

相葉視点

社長「きたきた。YOUたち 遅いよ」
 ジャニーさんがシャンパングラスを持ったまま にっこり笑った。


S「お待たせしました。」
O「しました」
 翔ちゃんと大ちゃんがジャニーさん駆け寄って頭を下げた。

俺と潤ちゃんも駆け寄って頭を下げる。


亀梨「すみません 迎えに行った俺たちが、足を止めさせてしまって!」
 亀梨くんが慌てて翔ちゃん達の前に割って入る。


社長「本当だよ YOUたちも 帰ってこないから 寂しかったよ」
 拗ねっ子みないな態度のジャニーさんが、シャンパングラスをテーブルに置く。


亀梨「つい…コンサートの感想とか言っちゃって、足を止めてしまって」
 ジャニーさんに弁解する亀梨くん。

大倉「そうなんです。あんな素晴らしいLIVE見たら!興奮がおさまらなくて」
 シュンと肩を落としてジャニーさんに言う大倉。

(ジャーニーさんはね そうやって 一緒に遊びたいんだよ

 そう いつも 一人で…   一人でいる事が……)

ジーッとジャニーさんを見ていると、目が合った。

 ジャニーさんの目が泳いでいる。


(ふふん いつ見ても 面白い人だなぁ)


M「こちらも ついつい話し込んじゃって…」
 潤ちゃんが二人の援護になるような言葉をジャニーさんに送る。


 ジャニーさんは周りの知ってる人や知らない人の視線を感じたのか、小さく咳払いして“社長”の顔になった。


社長「改めて 今日のLIVEよかったよ。さすが僕が選んだ〝嵐〟だ」
 満足そうに笑うジャニーさん。

M「ありがとうございます!!これからも 精進します」
 直角に頭を下げる潤ちゃん。


 同じタイミングで大ちゃんと翔ちゃんが頭を下げる。

(俺ら頭下げなきゃ…ニノ…)

傍目ちゃんと立っているニノに合図をすると、目に生気が戻ってくる。

頭を下げた状態で周りの雰囲気を感じる。

(周りからの痛い視線は無いね…よかった…)

社長「うん 楽しみにしている」
 ジャニーさんの普通の楽しそうなトーンの声が上から聞こえてきた。

チラッと周りを見ると翔ちゃんと目が合った。

(ここに来ているゲストは俺たちの良くも悪くも内側の人なんだね…)

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