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虹色の精霊に導かれて…

第35章 打ち上げ会場

松本視点

社長『ジャニーです 今日は『嵐』のコンサートに参加 観覧してくれて ありがとぅ…』
 マイクのスイッチを切って マイクを翔さんに渡した。

S「ジャニーさん もっと!!」
 マイクを渡された翔さんが慌てているフリをしている。

社長「やだよ はずかしい」
 スッと 亀の後ろに隠れるジャニーさん。

 亀が、困った顔をして俺を見ている。

(恥ずかしいんだと!)
口パクで伝える。

 もっと 困った顔になる亀。


司会「では、嵐のメンバーより代表挨拶をしていただきましょうか?」
 司会者がアタフタしながら俺たちに声をかけてきた。


 マイクを持っている翔さんが小さく、手で『集まれ』のアクションをする。

 ニノと相葉くんが動き出す。

 ニノの足取りが悪い。

(たぶん 俺たちにしかわからない 微妙な違和感…)


「俺が挨拶するから…」
相葉くんの肩をポンと叩いて追い抜く。

 こちらを向いているリーダー

「ニノお願い 俺が場を持たすから…」

O「ぉぅ」
 小さく声を出して静かに二人を待つように足を止める。



S「頼むわ」
 翔さんがマイクの柄を俺に向ける。

「わかった」
マイクを持ってメンバーが並ぶのを少しだけ待つ。

(やっぱり ニノの歩き方が変だ…誰にも気づいてほしいないなぁ…

『LIVE終わりのため足取りが悪い』っと 気が付いた人には、説明しよう )

メンバーが並び終わる。

「えー
 松本です
 本日は〝嵐〟の15年アニバーサリーイベントにお越しいただきありがとうございます」
頭を下げる。

 メンバーも一緒に頭を下げた。

「えー 最初は『嵐』という名前が『嫌だった』けど 今は最高に『大好き』です」
思いっきり笑顔を作ってゲスト達を見回す。

「ジャニーさん 『嵐』と名付けてくれて ありがとうございます。
 そして、お集まりの皆さん。
 生意気な『ガキども』を厳しく カツ 温かく 育てて くださって、ありがとうございます

 われわれ 五人は この『15年』を一つの通過点と考えております
 これからも 色々な事に挑戦していきます。
 どうか我々『嵐』をこれからもよろしくお願いします」
ゲストが拍手をくれる。


言葉を言っているのは 俺だけど、自分の耳から聞こえてくる
モード『翔』を気取って俺の言葉に、笑ってしまった。

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