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虹色の精霊に導かれて…

第3章 出発点への道

櫻井視点

A「翔ちゃんさ?お腹空いてない?」
 雅紀が唐突に話しかけてきた。

M「俺ら。L&Lのロコモコ食べたんだけど、翔さんの分も買ってあったんだ。今食べる?それともいらない?」
 潤も続くように話しかけてくる。

「待機トラックまで時間あるね」
 腕時計で時間を確認した。

待機トラック:まだ見ていないが、チーフの話では移送式バスルームだという。

ハワイの撮影を主とする場所には一緒に行動する大型トラックだそうだ。


N「待機トラックじゃ、食べられないかも…しれませんよ」
 ニノの預言めいた言葉。

「着替えにメイクにセット?無理そうだね…食べようかな?昼の食事きちんと取れてないし、思い出ショットの顔が血色悪いのもどうかと思う」

N「じゃ、食べてください!」
 ニノからテイクアウトの袋を渡される。

 蓋を開けるとメインの料理が見える。


A「ジュースもあるけど、かなり薄くなってる?飲む?」
 ストローの刺さったプラスチックのコップを見せる雅紀。


「気抜けの炭酸はいりません…」
 丁重に断る俺。


A「ですよねー」
 雅紀が笑う。


  マネに電話がかかってきた。

マネ「はい!お疲れ様です
はい!五人合流しました。このまま待機場所に向かいます……」


気にもせず、冷たくなったロコモコにマイ箸を入れる。

(おいしい!俺好みの味付け。今朝 食べたモーニングフレンチよりこっちの方が、ずっとうまい!)


N「どうです?美味しいでしょ?」
 笑顔のニノ


「温かい方がよかったよ」
 口の中に少し残っているけど、返事をする。


N「それは、ココでは無理ですね」
 少し困った顔をするニノ。


 パクパク食べる俺をニコニコ見ている三人。

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