テキストサイズ

虹色の精霊に導かれて…

第43章 夜

松本視点

バタンと扉が閉まって、廊下に俺たち三人が残された。

O「大丈夫か?」
 リーダーが相葉くんの背中を擦っている。

(なんだ?あの触り方?今後は相葉くんの異変か?)


「ねー 一度部屋に戻ろう?」
二人に声を掛ける。


O「そうだなぁ…」
 扉を見るリーダー


A「…ぅん」
 相葉くんは返事はしたけど、俺の言葉の意味はちゃんと伝わったか分からない顔をしている。


「ほら ここに居ても 俺たちは部屋に入れてもらえないよぉ?」
相葉くんの肩を触る。

 少し睨みつけて来た相葉くん。


(わぇ 怖い目…)

あっという顔をした相葉くんが下を向いてニノの部屋の扉の横に座り込んだ。


「相葉くん。そんな所に座っちゃダメだよ」
相葉くんの肩を揺する。

A「いい 俺 ここに居たい」
 首を振って 体育座りして顔を隠した相葉くん。


(調子狂うなぁ)

結構 素直に動いてくれる 相葉くんがガンとして動こうとしない。



O「……」
 リーダーがどこかに電話をかけ始まる。


O「あ、チーフ?」

(チーフに連絡してる?)


O「うん 雅紀がさ…」
 リーダーが座り込んでいる相葉くんを見ている。


O「うん…ラウンジのバー行ってもいい?」


(移動の許可…)


O「おいらと松潤…」
 リーダーが俺を見る。


一緒に行くよ の、意思表示を小さく頷く事でした。


O「うん ニノには翔くんがついてる…」

O「うん、わかった」
 電話を切ると、ツカツカっと相葉くんの腕を掴むリーダー。



O「立って!」
 一言言って、グイッと相葉くんを立たせた。


A「え?どこに?俺カズの所にいたい…」
 急に立ち上がらされた事に驚く相葉くん。


「今は、俺達に付き合って!」
相葉くんの背中を押す。

A「でも…」
 扉の方を見つめる相葉くん。

O「いいから、くる!」
 グイグイ引っ張ってエレベーターの方に引っ張るリーダー。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ