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虹色の精霊に導かれて…

第96章 嵐にしやがれ 嵐の休日inハワイ 櫻井編

車が動き出す。


川口「次は カヤックでしたね?」

「そう! さっき話途中だったよね?」

川口「はい 流れとか 僕の方も知っておかないと」
 川口君が手帳を出した。


「ちょっと待って メールにして送るよ」
(この画面だって、自分のからの転送だから…川口…あった)


川口「分かりました その方がいいで… 来ました! わ!マジ、ハードですね」
 横に座る川口君が画面を覗き込む。


「だから 本気でやるよって言ったじゃん!」

川口「時間が分ギザミ…」


「キッチリ 計っててね♡」
人差し指を頬に当ててほほ笑みをむける。


川口「えっ あぁ はい…」
 すこし頬を赤くなる川口くん。

(あ…この笑顔まだ通用する… 大事にしよう!!)


川口「では 次の目的地はマリーナですね」
 話を変えようとする川口くん。


「うん そこでカヤックにのる!」

川口「櫻井さんにしては、珍しくカラダ動かす系を選択ですね」


「そう? カヤックだけは俺どうしても行きたいのよ」


川口「お!やる気満々!!」


「なんだよ その言い方!まるでいつもやる気ないみたいじゃん!!」

川口「ははは」

「笑うなよ!ここカットしろよ」

川口「どうでしょうねぇ」

「もう!」


川口「そんな 顔しないでくださいよ それだけカヤックに乗りたかった事ですよね?」


「カヤックも そうだけど
 目的地があって そこに 洞窟みたいな所があるんだけど。

 その洞窟みたいな所は、俺 すっごい子どもの頃におばあちゃんと一緒に来たことがあるの」

川口「あっ、そうなんですか!」

「スッゴク綺麗な所だった記憶があるんだ」

川口「だった?曖昧ですね」

「しかたないじゃん
 けっこう前だから、どうやって行ったかも覚えてないんだよ

 もう断片的な記憶だよ

 もしかしたら、検索中の写真が上書きされてるかも…」

川口「マジで言ってます?」

「だからこの記憶の中の『感動』っていうか『圧倒』ていうかの感情が正しいかを確かめるために

 洞窟の所は是非行きたいんですよね」

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