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虹色の精霊に導かれて…

第5章 ハワイの懐かしさに乗って

大野視点

 車の中で、外の風景を見ていた。

 カメラなどを持ったスタッフが数人。パイナップル畑の方に入って行く。


(あっちから入るのかな?)

マネ「大野さん…もう…大丈夫ですか?」
 運転席に残った俺専属のマネが小さく声を掛けてきた。

 体を起こして、マネの方に近づいく。


 マネも体を反転させ、ジッとこっちを見ている。

「…うん…ごめんね…」
 他の人に聞かれないように、あまり声を張らずに言う。

 マネは小さくうなずいて、

マネ「連絡来てましたから…」

「うん。また、助けてもらっちゃった」


マネ「花を守るのも姫の役目でございます」



ピピ
 マネの胸ポケットの受信機から音が聞こえる。

「そろそろ?」

マネ「はい」


「わかった。仕事してくる…」

マネ「楽しんでください。もう貴方の道は『智さん』の道なのですから」

「うん。ありがとう…」

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