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腐男子恋愛物語

第1章 ~出会い~

「じゃあ、全部終わるまで本読んどくから終わったら言ってね
寮長のとこに、ダンボール箱持って行って処分してもらうから」

「了解です!」

僕は、読みかけのBL漫画を自分のベットの上で読み始める。

「~♪」

おぉ、他に収録されてる話はお兄さん系の執事×ウブな高校生の坊ちゃんか。

これはこれで、萌え補給が出来る♪

「日暮先輩」

「ん?」

顔を上げると、犬飼君がそばまで来ていた。

「どうかした?」

「それ、BL漫画ですよね?」

「うん
僕、腐男子なんだ…。」

しまった…。

いつもの癖で、普通にBL本読んじゃった…。

男がBL本読んでるなんて、人によったらかなり引かれるのに…。

しかも、普通に棚に隠しもせず並べてるし…。

あぁ、引かれっちゃったかな…。

犬飼君の顔をもう一度見ると、目をキラキラさせながらパァっと笑顔を輝かせている。

「先輩も腐男子なんですね!♪」

「も、てことは…。」

「俺も腐男子なんすよ!」

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