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Blast of Brilliant STARS

第8章 ジャポニズム祭り

【ガーベラ♡さま・山】大奥



湯屋で身体を清められ、
真っ白な着物に身を包み、
今夜もあの方に会いに行く。

「智、顔を上げて」

「.....上様..」

「こっちに来て、お前の顔を
よく見せておくれ..」

「.......」

「智、なぜそんな悲しい顔をしている?」

「上様...それは..」

「ここでは、翔と呼べと申しておる」

そう言いながら、彼は
俺の胸元を開き、
体温の低い手を滑り込ませる。

「あっ...」
胸の先を摘ままれると、
全身総毛立つ。


「上様は、
お世継ぎを...成さなければ...」

「姉小路に、何か言われたのか?」

「...あっ.いえ...」

「御代か...」

上様の顔が曇る。

...ああ..こんな顔を
させたい訳じゃ、
ないのに...

「子は...いづれは...でも、
今は、智...忘れさせては、
くれぬのか...」

「...翔..さま..」

切ない彼の目に、
堪らなくなって、自分から
唇を押し付けていった。

今宵も、お互いの肌の温もりだけが、
すべて。

許されぬ恋だからこそ、
今だけは、

自分の全てをかけて、
彼を幸せに...

『翔、愛してる』



ガーベラ♡さん
2015-10-26 20:38:23


〉大奥です。

上様の翔さんと、
側室にさえもなれない、
日陰の関係...

だから、燃えるんだなぁ♪

500字の壁(´ 3`)

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