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Blast of Brilliant STARS

第12章 ジャポニズム④

【millieさま・山】



部屋の扉をノックする音が聞こえた。
扉を開けるとコートを持った君がいた。

「智くん、少しだけ外に行こ?」
「こんな時間に出掛けて騒ぎにならない?」

大阪初日が終ったばかり。
10時を少し回ったところ。
こんな時間に外に出たら流石にまずい。

「ホテルに頼んで30分だけ空中庭園を開けてもらったから」
「高いところ大丈夫なの?翔くん」
「そこは頑張る!だから…行こ?」

そう言って翔くんは手に持ってたコートを僕に着せた。
よく見ると翔くんはコートを着てる。
空中庭園に出ると夜空にはぽっかりと満月が浮かんでた。

「やっぱりここは月が近いね?」

翔くんが月に向かって手を伸ばす。

「智くんって月みたい。日々形を変えながら変化して…掴めない」

寂しそうに言うから僕から抱きついた。

「だったら翔くんは太陽だね?月は太陽がないと輝けないんだから…」

「智くん誕生日おめでとう。また2歳差になっちゃった」

「ありがと。すぐまた1歳差になるよ?翔くん…離さないでね?あの月と違って手が届くでしょ?」

「部屋に戻ろう?手が届くって教えてよ?」

繋いだ手の暖かさが二人の距離を教えてくれた。



さとmillieさん
2015-11-27 01:36:28


〉帰り道、空を見上げたら満月が見えたんです。

なんかそれを見ながらどれだけの人がみてるかな?とかどれだけの人がこの日を祝ってるかなとか、思っちゃって。

で、書いてみました。

書き逃げます!



〉セリフがロマンチックね♡

たしかに、智さんは掴み所が無くて
手の届かない、ミステリアスな月のようだわ。

それに対し、光輝く翔さん。合ってるわ。

決して交わることない、月と太陽…
でもこれから部屋で触れ合えるのね♡

安定のラブラブ夫婦感が出ていたわ。

某ホテルの空中庭園から見た月、キレイでしょうね…
高所恐怖症でも耐える翔さんがけなげだわ。

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