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Blast of Brilliant STARS

第15章 ジャポニズム⑦

【のさまじょさま・磁石】



はらはら舞う雪が、窓の外に影を作ってる。

影の映ったカーテンはまるで映画のスクリーンのようで。

綺麗で見とれる。

電熱器の灯りに照らされた背中。

オレンジ色の灯りの中でも、その白さが際立つ。

そっと顕になった背中に指を這わせると、びくりと身体が揺れた。


「なに…まだ足りないの…?」


ゆっくりと身体を起こすと、僕を布団に押し倒す。

「違うよ…触りたかっただけ…」

「嘘つけ…」


意思の強い目で見つめられると、喉元まで出た言葉が上手く出てこない。


「翔…抱いて…」


ふっと笑うと、そっと僕の身体に腕を回す。


「和は…いつも足りないんだな…」


明日には、別の人の元に帰る。

そんな人をなんで僕はいつも受け入れるんだろう…

「足りないよ…いつも…」


今日だって連絡もなく、突然部屋にきた。

入るなり押し倒されて、翔が満足するまで離して貰えなかった。


「好きだよ…和」


ズルい…

いつもこの言葉にごまかされる…


「翔……僕も、大好き…」


でもいい…

騙すなら、永遠に騙して。


「あ…雪、止んじゃったな…」


僕の心に、まだ雪は降り積もってた。



のさまじょさん
2016-01-11 03:06:59



〉雪の磁石も切ないっすねえ…

オレンジの灯りと和の心情が対照的で、さらに切なさ倍増っ!
なんだかふいに「イン・ザ・ルーム」が頭をよぎりましたw



〉またお友達のコメントをお借りするわ。
いつもありがとうございます♡

黄色と赤でオレンジよね…ふふ。
たしかにインザルームの雰囲気バッチリね!

翔さん、悪いオトコ…

それでも求めてしまう、大人のほろ苦い恋。

実生活では遠慮するけど(笑)、惹かれるわ!

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