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Blast of Brilliant STARS

第15章 ジャポニズム⑦

【millieさま・山】



目の前を真っ白なものが遮る。
いつかの歌番組の紙吹雪みたいだった。

真っ白な空間に一人たたずむ。
あったはずの温もりが…どんどん無くなっていく。

「待って…いかないで…一人にしないで…」


肌に触れた紙吹雪は冷たかった。
雪…。降り積もる雪が僕の周りを真っ白に染めていく。

ねぇ…一人にしないでよ…だれか側にいてよ…。


『…としくん、さとしくん…起きて…』


体に触れる温かなものにゆっくりと意識が浮かび上がる。
目を開けると翔くんがいた。


「どうしたの?嫌な夢でもみた?」


頬を撫でる翔くんの指。濡れた感触がした。

なんにも言えなくてぎゅって翔くんにしがみついた。
そんな僕をなにも言わず抱きしめてくれた。

夢の話をしたらそのまま抱き上げられて寝室に連れて行かれた。
あっという間に脱がされる。


「智くん、凍えた体を温めるには人肌が一番なんだよ?」

翔くんの熱い唇が体中に落ちる。僕の口から熱い吐息が漏れる。

「お願い…側にいて。離れないで」

「離さないよ、例え嫌だって言われたって」


翔くんの熱が内側から僕を溶かす。僕の周りを染めた雪が溶けていく…。

僕の孤独を溶かすのはいつも…。



millieさん
2016-01-13 00:53:51


〉あぁ…久々に書いたのがこんなのでホントごめんなさい。

謝るぐらいならアップするなって話ですね。

えぇ、そんな声が聞こえた気がしました。
すみません、私の修行に付き合ってください。

ちょっと心がざらざらなのでざらっとしたものをあげてみました。

500文字、やっぱ難しいよ。

さ、寝ます。
おやすみなさいませ!



〉ざらざらとは思えないわ!

ショートショートにもご自身の小説と同じように、millieさまらしい温かい愛と、オリジリティが溢れていらっしゃるわ。

こんな叙情的で美しい文章は
私には書けないから、憧れますわ♡

不安がって甘えんぼな智さんが可愛らしくて

甘くて幸せなお話でしたわ♡

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