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Blast of Brilliant STARS

第15章 ジャポニズム⑦

【翔たんさま・山】



しんしんと降り続く雪の中を君が眠る場所へ歩いて行く

「翔くん… 会いにきたよ」


君がいなくなって一年が経とうとしている


「翔くん お誕生日おめでとう ケーキ買ってきたからね 一緒にお祝いしようね」


ろうそくに火をつけた

吹き消す君はもういない


去年の誕生日

二人で祝ったよね


あん時も雪が降ってた

寒いアパートで二人で寄り添いながら ろうそくの火を消したんだ


「翔くん…寒いよ 一人じゃ 寒くて凍えそうだよ…」

『智… おいで』


翔くんの声が聞こえた


「翔くん…」

雪のスクリーンに浮かぶ愛しい君…


『迎えにきたよ 智…もう離れない ずっと一緒だよ』

抱き締めてくれた君の身体は暖かかった


やっと… やっと逢えたね 翔くん…


雪の階段を二人で手を繋いで昇っていく

雪はしんしんと降り続いていた



翔たんさん
2016-01-15 00:45:41


〉翔くん 暗い誕生日でごめんなさいm(_ _)m 楽しい誕生日を送れるように心から祈っています 翔くんのおかあさん 産んでくれてありがとう!



〉雪の夜、モノクロームな情景が
切ないお話によく合うわ。

雪の階段がまた、ロマンチックね!


人は、誰も自分の運命を知り得ない。

生きて誕生日を迎えられること、これがどれだけ奇跡的なことか、考えさせられましたわ。

そして迎えに来てくれたのね…

これからは寂しい思いをすることもなく
二人で生誕の記念日を祝えるはずね。

お幸せに…☆

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