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Blast of Brilliant STARS

第17章 ジャポニズム⑧

For…
Last Party&Last BBS

【のさまじょさまより
はなむけに、素敵なお話を頂きました☆】



見上げると、夏の青空に似つかわしくない白い雪。

「あれ…?」

皆が俺の顔を見る。

「どうしたの?リーダー」

見ていたら、それは消えた。

「いや…なんでもない」

空を見上げたままの俺に倣って、皆が空を見た。

「なんかあったの智くん」

「また寝ぼけてたんですかぁ?」

「なになに?なんもないよ?」

「目ぇ開けたまんま寝てたんだろ、リーダー」

「もう…好き放題言ってんだから…」

見渡す限りの青い海。
白い砂浜に椰子の木陰。

デッキチェアから俺たちは空を見上げた。

あの日もこうやって皆で空を見上げた。

”ずっと一緒にいようね…”

そう言って、俺達は手を繋ぎあった。
あれはとても寒い冬の日だった。

「…ずっと…一緒にいようね…」

呟くと、皆、俺を見た。

「何年一緒にいると思ってんだよ、リーダー」

「今更何言ってんのよ、おじさん」

「なんかあったの?おーちゃん!」

「珍しいね。感傷的な智くん」

見上げると、夏の青空に似つかわしくない白い雪。

それは、あの日皆で見た雪だった。

「…言ってみたかっただけだよ…」

ずっとずっと…
一緒にいようね。

この雪が消えない限り…



のさまじょさん
2016-07-22 13:08:19



〉こちらのサイトでのpartyと、BBSが完結するということで、特別にショートショートを寄せて下さいました☆
温かいご厚意に感謝し、とても嬉しく思いますわ♡

「夏の青空に、白い雪」
…あら?もしかしてのさまじょ様の作品に出ていて、派生したお話かしら?
と、慌てて探しに行ってしまいましたわw

お伺いすると、このワードは初ということで、私の記憶違いでなかったと安心しましたわ(笑)

五人でいる空気は「天は藍よりも青く」のような、ほっこり楽しいワチャ感なのですが♡
ノスタルジーに浸る智さんが、ちょっぴり切ない。

そんなリーダーを、どこまでも明るく優しく支える四人。普段の彼ららしくて、やっぱり「嵐」というグループは最高にステキだと再認識したわ♡
ハワイのバカンスみたいな雰囲気もイイわね!

締めくくりに素敵なお話を、ありがとうございます☆

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