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Blast of Brilliant STARS

第17章 ジャポニズム⑧

【millieさま・山】



「大野さん、スタンバイおねがいします!」

スタッフさんからの声に画面から目を離し意識を切り替える。
用意されたスーツの上着に袖を通し一瞬瞑った目を開けば、僕はもう僕ではなく鮫島零治になる。

はずなのに…。

直前に見た翔くんの姿が忘れられない。
薄手のコートを纏い暗い街で白い息を吐きながら現状を伝える姿。

大丈夫?苦しくない?

「はい、オッケーです!」

スタッフさんの声で我にかえる。
良くないよな、こういうの。

スーツ姿の僕は虚構の世界の人間で、画面に映ってた君は現実の人。
同じようにスーツを纏っててもこんなに違う。

「逢いたいなぁ…」

スーツを脱いで素の自分に戻る。

スマホが震えて、ビックリしつつ画面を見て…嬉しくなる。

「もしもし?」
『うわ、起きてたの?』

「うわって…。撮影終わったところ」
『あっごめん!平気なの?今』

「平気じゃなきゃ出ないよ?」
『そっかぁ、そうだよね?順調?』

「うん。でもちょっと…寂しい。翔くん不足」
『それは俺も一緒』

「何時頃戻る?」
『あと2時間位』

「じゃ、待ってるから…」

早く帰ってきて…疲れた君の心ごと抱き締めるから…。


millieさん
2016-03-13 16:15:25

〉微妙な話、あげてすんません。

金曜日辺りから燻ってたものをあげてみました。

先週のZEROの翔ちゃんがイケめてて。

でもね、なんかちょっと辛そうで。
そんな気持ちのまま書いちゃいました。

まだまだ癒えぬ痛みを持ち続けたままそれでも毎日生きていかなくちゃいけないわけで…とりあえず頑張りすぎない程度に頑張りましょうね?

書き逃げε=(ノ゚д゚)ノ


〉ZEROにドラマ、どちらの放送も観ていたから、映像がリアルに浮かんだわ。

同じスーツなのに、報道と芝居、全然ちがう舞台にいる現実に気づく…ふとした日常のやるせなさが伝わってくるわ。

智さん、疲れも見えるわね…何回も着替えるってボヤいてたものね(笑)

そしてどんな時でも翔さんを案じる智さん、らしいわ♡

いつでもテレパシーのように繋がって、想い合うお山の絆に、胸熱だわ!

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