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Blast of Brilliant STARS

第5章 ハロウィン②

【しーま さま・大宮】



前にロケで着てそのままもらった作務衣に着替えて、準備をした。

アトリエに大きな和紙を敷いて、墨と筆とブラシを側に置いて正座をする。


ふうっと息を吐いて、筆を取ろうとした時。

「…智、」


少しだけ開いていたドアの隙間から、小さい声が聞こえた。

「…ん、どした?」


振り向いて笑いかけると、眉を下げて口を尖らせた和也が入ってきた。


俺の背後にあぐらをかくと、腹に腕を回してギュッと抱きついてきた。


背中に押しつけられた頬から、じんわり熱が伝わる。


「…どした?」

首を少し捻って問いかけると、回された腕の力が更に込められた。


「…ひま。」

「ん?」


「…暇なの。」

二言目はハッキリとした声。


「かず…、今日はこれやるって言ってたでしょ?」

「…知ってる」

なんだか今日は、甘えてる。


目の前の和紙と筆と後ろの和也を見遣って、笑みがこぼれる。

ぐるっと後ろを向き、驚いた顔の和也の唇に口づけた。


「…どしたの?今日」

「…どうもしてない…、そばに居たいだけ、」

そう言って、赤い顔を隠すように胸にポスっと頭を預けた。


予定変更。

今日はこの甘えんぼの相手をしよう。



しー☆魔女さん
2015-10-10 14:09:42


〉作務衣と甘で…。
また大宮で…。
スミマセン。

…のさまじょさん、勝手に作品からイメージいただきました!w

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