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煩悩ラプソディ

第13章 オキテ破りのシェアハウス/all






翔は少し驚いた顔をしたあと、すぐにいつもの柔らかい笑顔を向けた。


翔「潤どうしたの?…もしかして、俺一人占めしたいとか?」


冗談のつもりで笑いながらそう言う翔に、潤は俯いて黙り込む。


潤「…、」

翔「…潤?」

潤「…そうだよ、一人占めしたい。俺だけの翔さんになってよ…」


弱々しい声で最後まで言い終えると、唇を噛み締めて俯く潤。


そんな潤に、翔はそっと近づいて、優しくその肩を抱き寄せた。

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