煩悩ラプソディ
第13章 オキテ破りのシェアハウス/all
ドアから顔だけを覗かせた雅紀と、バチっと目が合った。
少しの間のあと、パタンとドアが閉まる。
と、思ったら今度は勢い良く扉が開いた。
雅「ちょ、ちょっと!何やってんの二人とも!」
和「うわっ、潤くん…!」
ベッド上の翔と潤を見て、雅紀と和也は驚きを隠せない。
それもそのはず、潤は今しがた果てたばかりなのだから。
翔「あぁ…ごめん、潤が俺のこと一人占めしたいって言うからさ…」
側で荒い息をする潤を一度見て、ドアの前で固まる二人に悪びれる様子もなく翔は言った。
智「え?なに?どしたの?」
階段を上がってきた智が、二人の間から顔を覗かせる。
智「えぇ⁉︎翔ちゃん!ちょ、何してんの!」
目を見開いた智は、二人を押し退けて部屋に入ってきた。