煩悩ラプソディ
第13章 オキテ破りのシェアハウス/all
みんなの
”好き”と
”愛してる”を
心の中で反芻する。
驚いて、恥ずかしくて、訳分かんなかったけど…
こんなにみんなに愛されて…
こんなにキモチイイことしてもらって…
俺…なんて幸せなんだろう。
雅「…潤?どしたの?」
俯いている潤に気付いた雅紀が、潤の顔を覗き込むように窺う。
雅「あっ、え?なに泣いてんの⁉︎ちょ、翔ちゃん痛かったんじゃないの⁉︎」
翔「えっウソ⁉︎ごめっ…」
和「やりすぎなのよ翔ちゃんは」
智「お前もだけどな」
そんな頭上のやり取りを目尻を擦って聞きながら、潤の顔は自然と綻んでいた。
潤「…俺、」
顔をあげてみんなを見ると、四人も潤に視線を送った。
潤「…俺、分かったよ。ん…いま分かった。俺ね…みんなが大好き」
そう伝えると、まだ涙で潤んだ瞳を細めて、子どものような笑顔を向ける潤。