無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

＂いつかの時用に＂と常備しておいたゴムとローションは潤が風呂に行っていた間に準備済み。


折り重なった体の隙間で水音を漏らしながら擦れ合う中心同士も準備万端。


「っ、ふぁ…ん」

「潤…も、いい…？」


手を動かしつつキスを止めた鼻先、短くそう問い掛ければ。


上気した頬を緩めてこくりと頷く可愛らしい仕草。


ようやくこの時を迎えてどくどくと高鳴る心臓を抑えるようにして。


ゆっくりと体を起こしてベッド下からゴムとローションを取り出す。


とろりと手に流し込み馴染ませるのを何も言わずに見つめている潤。


その痛い程の視線に目を遣れば、目元を染めて恥ずかしそうに目を逸らされた。


…ん？なに？
どした？


一瞬の違和感。
とろとろの手の平はそのままに感じた疑問を投げると。


「あ、あとちょっとだけでいいです…
もう大体いいから…」


そう言ってころんと横になってしまった真っ白な体。


顔を隠すようにこちらに背を向けている様子にしばしの間のあと。


…え？
あ！あぁそういうことか！


風呂から戻ってくるのに若干時間が掛かっていたなとは思っていたけど。


自分で準備してたってことか。


…くぅ～健気だなおい！


そんな行為からも潤の俺に対する好意を感じられて嬉しくなる。


「…分かった、ありがとな潤」


背を向ける潤の肩をそっと押して仰向かせ、ちゅっとキスを落とす。


耳を赤くして肩を縮こませる姿にきゅんとしつつ、頬にもキスをしながら覆い被さり。


「…じゃあちょっとだけな」


そう囁いて右手を蕾に宛がった。


触れるとすぐにひくひくと収縮を感じ、待ち切れないと言わんばかりの反応に興奮が高まる。


「ぁ、んっ…」


ぐっと指を押し込むとほぼ反発無く滑り込んでいき。


二本に増やしてもスムーズな指の動きは変わらずで。


こんなに準備を周到にしていた潤に愛おしさが込み上げて、指を出し入れする間ずっとキスを繰り返していた。


「はっ…どう？も…だいぶいいんじゃね…？」

「ぁんっ…ぅん、いい…」


時折腰を揺らすのも、キスの合間に漏らす喘ぎも、中に埋め込んだ指を締め付ける感触も。


今の俺にとってはその全てが興奮材料になる。