例えばこんな日常
第18章 超短篇詰め合わせギフト
《にのあい(ノンリアル)》
◆リーマン相葉×コンビニ店員にの◆
店内の時計が8:15を指す頃、決まってやって来るあの人。
長身で清潔感のある髪型。
今日のスーツは紺か。
いつものルートでレジまでやってきたその手には、スポーツ新聞とリポDとフリスク。
会計もいつもと同じ金額だから、もう記憶してるんだろう。
スーツの内ポケットからコインパースを出すと、俺の手に小銭をジャラっと置く。
その時一瞬触れる指に、毎日どきっとしてしまうんだ。
…名前も知らない、しかも男に恋してるなんて。
翌日の深夜、初めてその人がこの時間に来た。
ネクタイを緩め、疲れた様子でレジに持ってきたのは冷えピタと栄養ドリンクと唐揚げ弁当。
…具合悪いんだ。
大丈夫かな。
「こちら温めますか?」
「…」
「…あの、」
「俺あっためてくれません?二宮、さん?」
なんて、とおどける初めて見た笑顔とその声に完全に撃ち抜かれた。
「…お、俺でよければ、いつでも…」
「…?」
「あの、リポD好きなんですか?」
「えっ?」
何か喋んなきゃ、と夢中だった。
気付いたら名刺を貰って、自動ドアをただぼんやり見つめてた。
数分の会話も、うまく思い出せない。
そこに書かれた"相葉雅紀"という名前と携帯番号にすら、どきどきしてしまって。
"また朝に"と残した声と笑顔が、いつまでも頭の中にリフレインしていた。
***
スーツな相葉くん、かっこいいですよねー!♡
やー、毎朝こんな爽やかイケメンが来るコンビニならぜひ通いたい。
ちなみににのには青の縦じまを着せたいです( *´艸`)←