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例えばこんな日常

第28章 ピンクの酔いどれカウボーイ/AN






ぐんと一層突き上げた時、抱き込んだ体が一瞬びくっと揺れて。


「…あっ、だめっ!あいばくっ…やだやだっ…!」


慌てたように俺を呼ぶその合間。


「あっ、イっく…!」


そう呟いた途端、にのの腹越しに白濁の飛沫が飛んできた。


そうしてビクビクと数回震えたのに合わせてにののナカも轟き。


我慢の限界をとうに超えていた俺自身も、絡みついてくるにののナカでどうにもならなくて。


「あぁイクっ…にのっ…!」


ぐったりした体をぎゅうっと抱き締めながら、熱いそのナカに全てを吐き出した。



***



隣で寝息を立てるうつ伏せた横顔。


完全に潰れちゃったな。


いや、潰しちゃった…か。


でも今日のにのはほんとに可愛かった。


俺至上一位かもしれない。


しかもにののヤツ…触ってないのにイっちゃったし。


いつそんな技覚えたんだろ。


それほど気持ち良かったってことかな。


ふふっ…俺もだよにの。


それにしても最高だったなぁ、今日…


もしもの時は今日のにのでしばらくは凌げそう。


そんな幸せの余韻に浸りつつ瞼を閉じようとした時。


頭上でピカピカと光り出したスマホ。


バイブにしていたものの止まないそれに電話かと慌てて手に取れば。


…ん?翔ちゃん?


え、なんでテレビ電話…


突然のテレビ電話に驚きつつもすぐにタップ。


そこに映ったのは翔ちゃんと松潤で。


『ごめんこんな時間に!』

『おーい相葉くーん』


暗闇に街灯がポツポツと灯る屋外と思われるそこで、やけにテンションの高い二人から呼び掛けられた。


「えっ、なにどしたの?」

『いやごめん特に用っつーこともないんだけどさぁ』

『え、あれ?相葉くんそこ居んのってにの?』


画面の松潤に指を差され、傍で寝ているにのが映り込んでいることに気付き。


『え、つーかベッド?あ、こりゃお邪魔しました!』

『あははは!あーごめん邪魔して。翔くん行こ』

「えっ、ちょ、なに…」


一方的に掛かってきて一方的に切られた通話。


なんなの今の…


つーか待って…
あの二人絶対にのにバラすよね?


…後日、案の定にのにこのことが伝わり。


しばらく禁欲生活を余儀なくされた俺は、まさしく今夜のにのの余韻で凌ぐしかなかった。



end

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