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貴方に溺れて~眼鏡をかけたドS秘書~

第5章 Secret SweetTime4 ~過去の痛み~

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くそ!
嫌な予感が当たっちまった・・。

まさかあいつがうちに来るとはな。全くりおんは何を考えてるんだ?まさか・・。いや・・絶対にかんずかれてはいないはずだ・・。


道明寺レオン。こいつはりおんと俺の中学・高校の後輩だ。

頭もよくて、ルックスもいい。当然女子の人気の的だった。

ただとうの本人は相手のことを好きになったり、感情を許したりする事はない。レオンにとって恋愛はゲームだ。

うちの会社と道明寺グループはライバル会社。先代の社長の頃からいがみ合って来た。

先代の社長の人柄と人脈のおかけで大手の会社を何社か味方につけていた。そんな事が道明寺は気に入らなかったのだろう・・
自分の会社に利益になりそうな取引相手の会社の情報を入手するため自分の愛人のりおんをスパイとして送り込んできた。

当然のごとくうちの会社に重要な取引相手は手の平を返すように好条件を提示した東明寺グループのバックアップについた・・。

この時の社長の落ち込みは半端じゃなかった・・。根も葉もない情報を流され、信用していた会社にはことごとく裏切られた。

そんなどん底の日々をを救ったのは当時中学生だったお嬢様だった。お嬢様の純粋無垢な笑顔に社長だけじゃなくおれ自身も何度助けられた事か・・。

お嬢様は、本気でりおんと俺は婚約者だと思っている。だが実はそうではない。

りおんは中学生の頃から純粋に俺を慕っていた。何度か告白された事もあった。レオンと同じく頭もよくルックスもいい。マドンナ的存在。しかし、りおんはそんな自分に酔っていた。常に自分が1番じゃなきゃ気に食わない。

俺は当然りおんのそんな性格を見抜いていた。だから付き合う気などさらさらなかった。あの時までは・・。

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