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貴方に溺れて~眼鏡をかけたドS秘書~

第7章 Secret SweetTime 6 ~私は貴方の玩具~

約束の日曜日。

道明寺さんから私に渡されたメモ用紙には・・。

 サンローズシティ2012号室

と書かれていた。

最寄駅から8つ先に行った駅の近くの財界の人間や芸能人がお忍びで使う有名なホテルだ。

流石道明寺グループの御曹司・・。指定したホテルも一味違うな。






指定されたドアの前でチャイムを押す指は震えていた。

ピンポン

チャイムを鳴らすと中からバスローブ姿の道明寺さんが現われた。

「おはよう御座います、社長。本当に来て下さるとは思ってもみませんでした・・。貴方のその勇気には頭が下がりますよ。ふふふっ。ささ、中にどうぞ」

道明寺さんに促されるまま、中に入る。

覚悟はして来たつもりだが、これから起ころうとしている目の前の現実に足が竦む。

でも私には如何しても聞いておきたい事があった。

「道明寺さん、この写真の女の人私じゃないですよね?こんな写真をでっち上げてまで貴方は何が欲しいんですか?」

この前は気が動転していて気がつかなかったが、カイトとお風呂場で抱き合っていたあの写真・・

よくよく思い出してみると明らかに撮られたアングルがおかしい。それに明らかに私よりも胸が小さいのと乳輪が大きすぎる・・。

「流石は社長だ・・。ご明察です。この写真は貴方と先輩をはめる為にりおんさんと僕がでっち上げた写真です。ふふふ。真実を知りたいですか?社長」

正直本当の事を知るのは怖い。でも確かめなければ・・。私のこのモヤモヤとしたなんとも言い知れない感情は治まらないだろう。

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