秘密
第22章 再出発
「…ルナ様、お昼ご飯準備できましたよ」
「ありがと、さっくん」
一口ずつ丁寧にルナの口に運んでくれる
いつもより少なめのご飯
病院のは嫌だからさっくんが作ってくれる
ほぼ完食すると手際よく片付ける
本当にルナはさっくんがいないと何もできないや…
今日からはリハビリもちゃんとやる
だって退院してたくさん会いたいもん
好きな人に
リハビリ室に行けば若い男の人
急に頭が痛くなる
何かが自分を閉じているような
「ルナ様大丈夫ですか?」
「さっくん……頭痛い」
「あぁ…ここで待っていてください」
何かを察したようにその男の人の元へ行く
何を話したのか分からないけど
男の人は頷いていなくなった
「私がサポートいたします」
「ありがとう」
さっくんにつかまりながら歩いたり
積み木を持ち上げたり
少しずつだけど出来るようになった
「そろそろ戻りましょうか」
「うん」
病室に戻ると背中を叩いてくれて眠りについた
こんな生活を送って3日目
今日は12/27
退院目標日まであと3日