秘密
第25章 2人
「なにしようかなぁ…」
今ここで寝たら朝までずっと寝ちゃいそう
それだけはやだ
せっかく大ちゃんといるんだもん
ソファから降りてリュックの中をあさる
スケッチブックと鉛筆と色鉛筆
いつでも絵描けるように持ち歩いてるんだ
ソファに戻って黙々と描いた
もちろんあの人を思い浮かべて
軽く鉛筆で描いたら色鉛筆
重くならないように外に出るときは12色のやつ
だから色を混ぜるのが大変で
でもそれが楽しかったりもする
「なーにかいてるの?」
突然背後から聞こえる声
「ふぇっ、大ちゃん、みちゃだめーーー!」